ノギ(草の種)って怖い・・
久しぶりに症例をご紹介します
「膣の脇にしこりができている」とのことで、
3歳のワンちゃんが来院されました。
診察時、しこりの中心部から出血がみられ、
細胞診では**細菌と白血球(好中球)**が確認されたため、
まずは抗生物質による治療を行いました。
しかし、治療を続けてもなかなか改善がみられず、
触診するとコリっとした硬い異物のような感触がありました。
ワンちゃん自身も違和感が強かったようで、
気になって舐めてしまうため、エリザベスカラーの装着が続いている状態でした。
原因をはっきりさせるため、
麻酔下での摘出処置を行うことにしました。
術前の状態

切開してみると…

切開して確認したところ、
中から**草の種(ノギ)**が出てきました。
ノギは思わぬ場所にも入り込みます
ノギといえば、
足の裏や指の間に刺さるケースをよく見かけますが、
今回のように体のさまざまな部位に入り込むことがあります。
おそらく、お散歩中に
座ったタイミングなどで皮膚に刺さってしまったのではないかと考えられます。
🟡 飼い主さまへの注意喚起 🟡
以下のような症状が見られる場合、
異物(特にノギ)が原因になっていることがあります。
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しこりがなかなか治らない
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出血や膿が続く
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抗生物質を使っても改善しない
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しきりに舐める・気にする
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急にカラー生活が必要になる
特に、
春~夏にかけての草むらでのお散歩後は要注意です。
「腫れているけど様子を見ていいのかな?」
「いつもと違う場所を気にしている」
そんな時は、早めにご相談ください。
小さな異変が、思わぬ原因につながっていることもあります。